会社が融資を受ける際には、不動産(会社所有か役員所有)を
担保に抵当権設定している場合が
多い事から、不動産登記簿謄本は取引先の信用調査を行う上で
有効な資料とされています。
【表題部の見方】
場所が特定できますので、その場所の公示価格や実勢価格を
おさえれば、担保価値の目安となります。
また建物はどういう構造かが、わかります。
さらに現場へ足を運べば、周囲の状況等もわかります。
【甲区の見方】 (所有権関係・権利関係)
その不動産の入手方法がわかります。
(相続・競売・売買etc)
[注]所有権移転の中に、得体のしれない第三者が
入っている場合には、注意が必要です。
【乙区】 (義務関係) ←ここがポイントです!
抵当権・地上権・賃借権などが記載されます。
乙区を見る事で、会社の資金調達の状況がわかります。
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抵当権であれば、抵当権設定額を見ます。
根抵当権であれば、極度額を見ます。
そして、その不動産の時価と比較してどの程度
設定しているかを見ます。
目安としては、目一杯設定している場合には
資金繰りが苦しいと判断できます。
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銀行以外から、担保設定が入っている場合には
資金繰りが苦しいと判断できます。
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一度に複数から担保設定が入っている場合には
注意を要すると考えられます。
※登記簿謄本は、法務局で入手可能です。
またインターネットでも閲覧が可能です。